上杉謙信
戦国時代の越後国の武将、戦国大名。越後の虎、軍神などと称される。
・我が命のある間、国家を裏切る者を平らげ、諸国を一つに帰して、貧困に陥った人々を安住ならしめる他に希望はない。もし謙信の運が弱く、この志が空しいものならば、速やかに病死を賜るべし。
・生を必するものは死し、死を必するものは生く。
・武士は馬を我が足と思い、弓鎗を左右の手と定め、敵を撃つ刃は己の心と考え、常に武道をたしなむ事が、本意の核心である。
・大事なのは義理の二字である。死ぬべきに当たってその死をかえりみず、生きる道においてその命を全うし、主人に先立つ、これこそ武士の本意である。
・昔時の名将は、暑日に扇をとらず、寒日に衣をかさねず、雨の日に笠を用いずして、士卒への礼とす。
・信玄の兵法に、のちの勝ちを大切にするのは、国を多くとりたいという気持ちからである。自分は国を取る考えはなく、のちの勝ちも考えない。さしあたっての一戦に勝つことを心掛けている。
・戦場の働きは武士として当然のことだ。戦場の働きばかりで知行を多く与え、人の長としてはならない。
・人の上に立つ対象となるべき人間の一言は、深き思慮をもってなすべきだ。軽率なことは言ってはならぬ。
・我は兵を以て戦ひを決せん。塩を以て敵を屈せしむる事をせじ。
・人の落ち目を見て攻め取るは、本意ならぬことなり。