お布施の包み方
出典:マナーの虎
お布施やお車代などを包む際は、半紙でお札を包んだ中包みを奉書紙(ほうしょがみ)の上包みで包むのが正式のマナーです。
しかし、略式として一重の白い封筒に入れるだけでもOKです。
表書きは縦書きで“お布施”“お車代”“御膳料”等の下に“○○家”と家名を気持ち小さめに書き入れます。
あくまでも僧侶にとって不幸があったわけではないので、不祝儀袋に包むのはNGとされています。
同様に、上包みは慶事の包み方で作り、表書きは薄墨ではなく濃黒で書くようにします。
お布施を渡すタイミング
「できるだけ早くお布施をお渡ししなくては…」というのが施主の正直な気持ちではあるでしょうが、焦らないようにされるといいかと思います。
お布施やその他のお礼は、僧侶がお帰りになる直前にさりげなくお渡しするのが一般的です。お斎に出席されるのであればお斎の後に、出席されないのであれば法要の後ということになります。
お渡しするタイミングだけを気にしておけばよくなるように、お布施の包みなどの事前準備をしておくといいです。
お布施を渡す際の作法
実は、お布施を僧侶にお渡しする際にも特別な作法とマナーがあるのです。
まず、僧侶がお座りになっているときにお渡しするようにしましょう。立ったままでは、もののついでのようになってしまいます。そして、金封は直接手渡しするのではなく、切手盆に載せてお渡ししましょう。
そして、「ありがとうございます」「どうも」などではなく、きちんとした挨拶を述べつつお渡しするのが理想的です。
お布施を渡す際の挨拶
お布施をお渡しする際の挨拶は、お経をあげていただいたことに対するお礼を述べることが主目的です。よって、あまり難しく考える必要はありません。
(例)「本日は、ご多用のところ大変丁寧なお勤めを賜りありがとうございました。お陰様で、無事に法要を執り行うことができました。どうぞお納めください。今後ともどうかよろしくお願いいたします。」
お礼→お布施をお渡しする→今後についてのご挨拶、という流れになっています。
法事の際に必要なお金は、お布施だけではないのです。法事の当日、施主は参列客などにとても気を遣うため、金額、包み、渡し方など、お金関係のことは事前にしっかり考えて準備しておくことが大切です。